来る2023年4月9日(日)の午後は、鈴木勇一郎(すずき ゆういちろう)先生を講師にお迎えして、本展の記念講演会②「戦前日本のミッション建築家たち」を開催します。☞展覧会についてはこちら
1972年(昭和47)、和歌山生まれの鈴木先生は、母校の青山学院大学、前勤務先の立教大学(立教学院史資料センター)を始めとするミッション・スクールの歴史、学校計画を研究されてきました。
現在は、川崎市市民ミュージアム学芸員として、日本近代の都市や鉄道の諸相など、幅広い研究活動を展開され、『電鉄は聖地をめざす:都市と鉄道の日本近代史』(2019年、講談社)、『おみやげと鉄道:名物で語る日本近代史』(2013年、講談社)ほか、興味深い著作も多々執筆しておられます。
[下図]竣工1907年(明治40)、設計はジェームズ・マクドナルド・ガーディナーです
今回の展覧会では、ミッション・スクールの学校建築に関するさまざまな情報のご提供、専門的なご助言をいただくとともに、図録(記念出版)では「日本近代におけるキリスト教の伝道とミッション建築家たち:聖公会を中心に」「教会建築を担った近代の日本人建築家たち:その個性的な活動」をご寄稿くださいました。
[下図]校舎・図書館竣工1919年(大正8)、礼拝堂聖別1920年(大正9)、設計はマーフィー・アンド・ダナ建築設計事務所です
明治・大正・昭和戦前に活躍したミッション建築家群、立教大学四代校舎、図書館、礼拝堂(現・立教大学本館、メーザーライブラリー記念館、立教学院諸聖徒礼拝堂)や、他の建造物について、充実したご講演になると期待しています。多くの皆さまのご来場をお待ちしております。
[下図]竣工1890年(明治23)、設計はヘンリー・モーア・ランディス宣教師と推定されています