人物略歴⑥マックス・ヒンデル(続編)

記念講演会①「マックス・ヒンデルの生涯と建築作品」2023年3月12日(日)、於・宇都宮美術館講義室 講師:角 幸博 氏(北海道大学名誉教授、歴史的地域資産研究機構代表理事)

 去る3月12日(日)の午後、札幌から角 幸博 先生(北海道大学名誉教授、歴史的地域資産研究機構代表理事)を講師にお招きし、本展の記念講演会「マックス・ヒンデルの生涯と建築作品」が開催されました。
 角先生と言えば、北海道大学時代から40年以上の間、ヒンデルの研究を多角的に深めてこられ、この建築家については世界的な権威と評しても過言ではありません。

記念講演会①「マックス・ヒンデルの生涯と建築作品」2023年3月12日(日)、於・宇都宮美術館講義室 講師:角 幸博 氏(北海道大学名誉教授、歴史的地域資産研究機構代表理事)

 今回の講演会は、本展のテーマの一つヒンデルの教会建築のほか、世俗の建物、その人物像や考え方に関する充実したスライド・レクチャーとなり、とりわけ1935年(昭和10)に横浜の事務所を閉めてから、1963年(昭和38)にドイツのレーゲンで逝去するまでの活動は、きわめて興味深い内容でした。
 というのもこの年代のヒンデルは、建築設計から離れ、厳しい時局のなかで、日本とドイツを結ぶ活動に従事し、1940年(昭和15)にシベリア経由でベルリンへ渡ったのも、わが国で行われた博覧会のマネージャー兼クーリエだったからです。

記念講演会①「マックス・ヒンデルの生涯と建築作品」2023年3月12日(日)、於・宇都宮美術館講義室 講師:角 幸博 氏(北海道大学名誉教授、歴史的地域資産研究機構代表理事)

 講演会で角先生が指摘されたように、ヒンデルの生涯は「小説にした方が面白い」部分もあり、そのことはほとんど知られていません。
 このたび、先生のご厚意により、講演会当日に配布した「マックス・ヒンデル年譜」(2023年版)を本サイトで公開いたします。ご興味のある方は、ダウンロードしてお役立てください。

マックス・ヒンデル年譜 Part 1: 1887-1928

マックス・ヒンデル年譜 Part 2: 1929-1963

記念講演会①「マックス・ヒンデルの生涯と建築作品」2023年3月12日(日)、於・宇都宮美術館講義室 講師:角 幸博 氏(北海道大学名誉教授、歴史的地域資産研究機構代表理事)