企画展

芸術家たちの南仏
Rendez-vous dans le Midi

2023年7月2日[日]~ 9月24日[日]

とびたつとき

暖かい日差しと豊かな自然、そして紺碧の地中海――。
南フランスに憧れ、一度はこの地でヴァカンスを過ごしてみたいという思いを抱いている人は少なくないでしょう。
 19世紀末以降、観光客の目的地として栄えていくなか、南仏の地は芸術家たちにとっても重要な場所となっていきました。太陽の輝きと豊かな自然、近代化の進む大都市の喧騒から離れた素朴な世界は、多くの芸術家たちを魅了しました。第二次世界大戦が勃発すると、「敵性外国人」として収容された芸術家たちや海外への亡命を求める者たちが、望むと望まざるとにかかわらずこの地に集まることもありました。戦後、何人もの芸術家が南仏にアトリエを構え、伝統的な技法を用いる職人たちとの協働の試みや、壁画や建築装飾などの大規模な制作が行われ、この時代を代表する作品の数々が生み出されました。
 本展では、30人におよぶ作家の作品や資料等およそ150点を通じて、19世紀末から20世紀にかけての南フランスにおけるモダン・アートの展開を紹介します。パリの喧騒から離れた穏やかな場所で交流し、協働し、競い合った芸術家たちの活動の痕跡をたどってみましょう。

開館時間 午前9時30分 ~ 午後5時 (入館は午後4時30分まで)
休館日 毎週月曜日、7月18日[火]、9月19日[火]
*ただし7月17日[月・祝]、9月18日[月・祝]は開館
観覧料
一般 1,000円(800円)
大学生・高校生 800円(640円)
中学生・小学生 600円(480円)
※( )は20名以上の団体料金
※身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳の交付を受けている方とその介護者(1名)は無料。
※宇都宮市在学または在住の高校生以下は無料。宮っ子の誓いカードまたは学生証をご提示ください。
※毎月第3日曜日(7月16日、8月20日、9月17日)は「家庭の日」です。高校生以下の方を含むご家族で来館された場合、企画展観覧料が一般・大学生は半額、高校生以下は無料となります。
主催 宇都宮美術館、下野新聞社
企画協力 株式会社キュレイターズ

関連イヴェント

講演会「地中海――美術・風土・歴史」
2023年7月8日[土]午後2時~午後4時(開場は1時30分)
映画上映会『美しき諍い女』(ジャック・リヴェット監督、1991年、240分、日本語字幕)
2023年8月20日[日]12時30分~午後5時(開場は正午12時、途中休憩をはさむ)
担当学芸員によるギャラリートーク
2023年7月29日[土]、8月5日[土]、9月2日[土]、9月9日[土]各回午後2時~
ポール・セザンヌ
《マルセイユ湾、レスタック近郊のサンタンリ村を望む》
1877-79年
吉野石膏コレクション(山形美術館に寄託)
アンドレ・ドラン
《マルティーグ》
1907-08年
島根県立美術館蔵
アンリ・マティス
《ミモザ》(タピスリー)
1951年
池田20世紀美術館蔵
アンリ・マティス
《肘掛け椅子の裸婦》
1920年
DIC川村記念美術館蔵
ヴォルス
《赤いザクロ》
1940/41-48年
DIC川村記念美術館蔵
フェルナン・レジェ
《コンポジション》(陶板レリーフ)
1952年
公益財団法人大川美術館蔵
ソニア・ドローネー
《色彩のリズム》
1953年
ふくやま美術館蔵 DR