本日より、中心市街地にある市民ギャラリー(うつのみや表参道スクエア市民プラザ5階)
http://www2.ucatv.ne.jp/~ufairy-m/goriyou.html
で、関連事業「宇都宮美術館 サテライト企画展Vol.008[大洲大作・写真の仕事──石の街]」
http://u-moa.jp/exhibition/satellite.html
が始まりました。
石の履歴書と向き合う
展示に登場するイメージは、企画展「石の街うつのみや」
のために、フォトグラファーの大洲大作氏
http://www.oozu.info/index.html
がひたむきに撮り続けたものから精選しており、「大谷石の生」を、大地の記憶、人との出会い、建造物と街の変転といった視点から鋭い眼差しで捉えています。よって、いわゆる観光写真、岩石図鑑や建築雑誌で目にするイメージとは全く異なっており、一人のアーティストが拓いた「石の履歴書」として、じっくりとご覧いただきたく思います。
構成は、大判プリント1点、中判プリント18点、小判プリント17点、約60枚の画像によるスライド・ショー、実物の「石」を用いた卓上インスタレーションから成る「石と向き合う写真展」です。
大判・中判プリントのキャプションには、「その石に作家は何を観たのか」を示す「ことば」が添えられており、
また、「強い物性を湛える石を、はかなげな印画紙にモノクロームで浮かび上がらせる」表現は、岩石と石材――とりわけ大谷石の秘めるたおやかさ、それが人と関わることで起こった生の浮沈、哀愁や毅然などの表情に対する気付きが大いに刺激されます。
開場時間は午前10時から午後6時まで、会期中の休館日はありません。1月29日(日)は担当学芸員、2月5日(日)は大洲さんによるトークも行われます(両日とも午後2時から、展覧会場にて)。