事業部

宇都宮美術館友の会 事業部のご案内

主な活動内容


活動報告

美術館めぐり 千葉方面(令和6年6月27日(木))

出発前に降っていた小雨も上三川ICに乗るころには雨も上がり、千葉の国立歴史民俗博物館では日差しも射してきました。最初の見学先となる「歴博」では、先史・古代から現代にいたるまで、実物資料に加え複製品や写真などを取りいれているのが興味深く、そして「幕末の外交官、幕臣柴田剛中とその資料」では、柴田剛中が日記に記録した幕末の外交官の詳細やヨーロッパで入手した品物などに感動しました。また、成瀬巳喜男監督「浮雲」は、当時のセット(錆びたトタンや木材)を汚しという技術を使い再現していました。七輪、裸電球、ちゃぶ台なども古さやさびれた感じがわかりやすく、ゆき子の部屋では主演の高峰秀子を思い出し幼少時代を彷彿とさせられました。次の見学先、ホキ美術館の入り口に立つと、ツンと立った鉄棒(オブジェ)が緩やかなスロープに沿っていて、100メートルもある建物の先端30メートルは宙に浮き、館内に入ると長い回廊、天井は星がきらめくほどのLED、両サイドに3か月から4か月、時には、1年以上時間をかけて仕上げた写実絵画が飾られ人物画を見ても顔はもとより腕の血管描写や血液の流れを感じさせられました、動物の体毛の一本一本も繊細に描かれているのに感心しました。初代館長の言葉に「リピーターになったと言うような人が増えて頂けたらうれしい」と言うメッセージがありましたが、2か所の見学先、国立歴史民俗博物館、ホキ美術館ともに内容が濃く、充実した一日の美術館めぐりでした。

(事業部 石塚 豊)


国立歴史民俗博物館前

ホキ美術館前