ギャラリートークという楽しい仕事
私たちはボランティアとしてギャラリートークを担当しています。
少しだけ私たちの仕事をご紹介します。
0.プロローグ
普段美術館で鑑賞するとき、私たちは寡黙に自分の世界で鑑賞します。
芸術作品への感想は、人それぞれが感じるところで決まりはありません。
ギャラリートークの時間は、声に出して自分の感想を述べることができ、他の鑑賞者や作品解説倶楽部から、作品の異なった見方や作品の歴史などを得ることができます。
トークを通して他の方の感想を聞いてみると作品の新しい世界が広がってゆきます。
そのお手伝いが私たちの仕事です。
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ふだんは一人で鑑賞しますが… |
1.ギャラリートークとは、どんな仕事?
- 来場者のためにコレクション展(年3回展示替え)の作品を解説します。
- 約一時間をかけて、作品を観ながら来場者とともにトークして行きます。
皆さんは美術館で作品を観るのに1作品をどのくらいの時間で観ていますか?
1分?、2分?・・・ 。
多くの方が1作品当たり10秒も観ていないと思います。
そんな方のために、できるだけ作品に興味をもっていただくことがギャラリートーク
担当の役割です。
2.ギャラリートークは難しい?
- 作品解説倶楽部は全員が専門家ではありません。
ただ単にアートの好きな人たちです。
- 作品の製作背景や作家について調べ、話していくことで、どんどん作品について想像が
拡がってゆきます。
- もちろん相手に伝える手法は必要ですが、各人の個性をもっておしゃべりします。
全員それぞれが異なるトークを展開しています。
3.どんな準備が必要?
- 事前に専門家である学芸員から作品の基礎知識を勉強します。
トークのポイントも解説してもらいます。
- 各自が作品の背景、歴史、作家、エピソードを調べます。
- 筋書きは自分で用意します。
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資料も駆使してわかりやすいトーク |
4.宇都宮美術館のギャラートークの強み
- 宇都宮美術館ではトークする筋書きは決まられていません。
- 倶楽部員が自分のやりやすいよう、トークの筋書きは自分で構成します。
- つまり同じ作品でも、担当が違うと千差万別のトークが味わえます。
5.作品解説のルール(守ることは3つだけ)
- 間違ったことは伝えない。(作品名や年代、出身など)
忘れた場合メモを確認すればよいのです。
- 会話は一時間内で納める。
- 自分の意見は、「これは私が思うことですが・・・」と加える。
6.やりがい
- 鑑賞が終了すると、皆さんが笑顔で帰られます。拍手をいただくこともあります。
- 作品に対する興味がどんどん沸いてきて、作品が好きになってゆきます。
- 鑑賞者の笑顔が忘れられず、またすぐにやりたいと思います。
7.エピローグ
こんな人にお勧め(作品解説倶楽部への参加お誘い)
- アートが好きな方なら誰でも可能です。(資格は必要ありません)
- アートを勉強したい。(人生のライフワークとしてアートを鑑賞したい)
- 人と話すことが楽しい。
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ときどき、小学生のお客さまも |
アートに興味ある方は、是非作品解説倶楽部に参加しませんか。
そのためには、ギャラリートークを何回か体験してください。
次の作品解説ボランティア養成講座は、2022年頃に実施する予定です!
連絡先:028-643-0100(宇都宮美術館)