動画配信の経緯について

活動報告

 宇都宮美術館所蔵の人気作品を順次、ご覧いただくために動画配信をスタートすることになりました。
ここに至るまでの一連の経緯についてまとめました。2020年新型コロナウイルス感染症の拡大と当美術館が空調設備等の改修工事に入ったため、作品解説倶楽部は活動停止となりました。
そうした中、私たちはお客さまが少しでも当館の美術作品に触れあうことができる環境づくりをテーマとして話し合いを進め、作品紹介をリモートワークすること、つまり作品紹介動画を編集・作成しオンライン化することに決定しました。
 具体的な活動として、作品解説倶楽部員を「ワークシートチーム」と「動画チーム」に分け、「動画チーム」が自力編集し無料サイトにアップロードすることになりました。動画に掲載する作品については、これまでの来館者から頂いた数々の作品への感想・意見等の収集データを参考に選定しました。
動画制作の主な取組みとして下記のようなプロセスで進めてまいりました。

  1. 「うつのみや文化の森」に佇む彫刻3作品のVTR撮影
  2. 「話を聞くと観たくなるおすすめコレクション」シリーズを作成し、ナレーションのVTR撮影を行いました。現在、掲載している作品は以下のとおりです。
    第1回 : 黒田清輝 夏図習作《横たわる女》 popup
    第2回 : 荒井 孝《夢殿》 popup
    第3回 : ワシリー・カンディンスキー《横切る赤》 popup
    第4回 : 高橋由一《中洲月夜の図》 popup
    第5回 : ラウル・デュフィ《ピエール・ジェスマール氏の肖像》 popup
    第6回 : アルフォンス・ミュシャ《ジョブの煙草用巻紙》 popup
    ※第7回以降も、順次公開予定。
  3. 解説ナレーションを彩る効果的なアートのデザイン&BGM

実際には、全員が初体験の作業でまさに悪戦苦闘の連続でした。推敲を重ねた解説文をもとに、当事者自身が納得いくまで何度も繰り返したナレーション撮影。館内施設のスペースを有効に使おうとして、スタッフが行ったり来たりのテスト撮影そして本番。 その後のLine上での動画撮影の出来栄えのチェック・意見・批評等々そして改善また改善・・・。学芸員の方々のサポートを頂きながら、こうして作品解説倶楽部初の動画作品が完成しましたので、発表致します。

 みなさま方には宇都宮美術館のコレクション作品の紹介動画を御覧いただき、ぜひ本物の作品鑑賞にご来館頂きたくお待ちしています。

 (作品解説倶楽部 嶋津 義則)

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